ここから本文です
HOME > ファーマーズ広場
ここから本文です

ファーマーズ広場

安全でおいしいイチゴを収穫し、消費者の方にたくさん食べていただきたいと頑張っています。

- 福岡市東区三苫 堺 哲雄さん、和美さん


イチゴ栽培一筋に、妻の和美さんと二人三脚で作り続ける哲雄さん。「収穫までほぼ1年かかります。大まかにいうと半年が苗作りで、半年が収穫。いまだに試行錯誤しながら、良質なイチゴ生産に邁進しております」。哲雄さんの思いが走馬灯のように駆け抜けます。
 大事な作業の一つである土壌作り。「ここは土壌が柔らかいため、水はけをよくして畝を立てやすくするよう、杉の木の皮を粉砕したバーク堆肥を約6㌧入れています」。今年度は9月の最初から定植する予定で、苗を8月初めから冷蔵庫に入れ、準備していました。しかし8月末からの大雨などの悪天候で、結局、9月14日の定植となりました。「思うようになかなかいかないものです」と哲雄さん。普及センターからたんそ病が出にくいと指導を受け、定植の苗から育成する秋苗に挑戦しています。
 こだわりは「安全でうまいイチゴ」と哲雄さん。和美さんは「孫たちが『じいじいとばあばあのイチゴが世界一うまい』という声を聞くと嬉しい!」と笑顔。2年前から、本格的に就農した息子の一明さん(33)。哲雄さんは「そう遠くない日に私を追い越すでしょう」と期待しています。一明さんは農作業で忙しく、残念ながら当日は姿を見せていただけませんでした。(2013年12月現在)


取材EYE
 暑い時期に苗を育てることはなかなか大変です。和美さんは「半年のブランクがあるとパック詰めも忘れてしまって、し始めると『そうそうこうだった』と思い出します」。ほぼ毎年少しずつ変わるパック詰めの方法を覚えることも容易ではありません。「そうはいっても実がなると、孫たちが赤い実を取って、「おいしい!」と言ってくれると嬉しいです。子どもはうそをつかないというか正直ですものね(笑)。おいしくなかったらポンと横に置いてますからね」とお二人の農作業の源はかわいいお孫さんたち。
 定年の無い仕事。外で動くことは体のためにも良いとお二人は考えています。
 安全でおいしいイチゴを収穫し、消費者の方にたくさん食べていただきたいと頑張っています。 

日本の安全でおいしい野菜を作り続け、農業を続けてきて良かったと思う時が来ると信じています

- 東区松島 小山博美さん


 就農して15年目。このハウスでの栽培は4年目。コマツナ、ミズナ、ホウレンソウ、シュンギク、ダイコン葉などを栽培しています。これらは非結球アブラナ科ですので連作障害は出にくいのですが、栽培地は回転させ、一定の収穫量を確保しています。
昔はシュンギクが主流でしたが、昨今ではミズナが出初めの頃に比べてポピュラーになり、サラダ用に食感も良いとよく売れるようになりました。ホウレンソウに次ぐ野菜になりましたね。 
箱崎、堅粕は軟弱野菜の発祥地。昔は200件近い農家がありましたが、今では7~8件(共販出荷農家のみ)になりました。昔から作られている露地栽培の野菜が一番おいしいです。冬野菜は凍ってしまいそうな我が身を守るため、寒さに会うたびに自ずから糖分を出すので、特に甘くなります。しかし路地栽培は大きく天候に左右され、安定した収穫量が望めません。ハウス栽培のほぼ半分になります。
母は私の農業の師匠です。今日のように、健康で母と妻と3人で一緒に作業ができることは幸せなことだと思います。農業は自分の意思で何事もできます。終わりの無い仕事です。地球温暖化の環境に合った作物作りを農協と農家が協力して行っていく必要性を感じています。遺伝子組み換えの野菜が増えることは、人体に与える影響を危惧しています。子どもや孫のために日本の安全でおいしい野菜を作り続けて、先々農業を続けてきて良かったという時代がきっと来ると信じています。(2013年11月現在)

ヤギが休耕田の除草に一役

- 東区名子田守クラブ


 福岡市東区名子地区で、農地の遊休化を防ごうと地域の農家らが2011年に結成した「田守クラブなご」が、休耕田に生い茂った雑草を食べさせようと雌のヤギ2頭の飼育を始めました。
 同地区の農家は42戸。25ヘクタールの農地の60%は水田で15ヘクタール。残りの一部では野菜を栽培していますが、その地は高齢化などで休耕田や荒れ地となっています、同区は福岡市のグリーンベルト(緑地帯)で、賃貸住宅建てるなどの不動産活用もできない地域。このままでは農地が荒れてしまうとの危機感から黒木義人さん、池見哲司さん、黒木政樹さんと、地域で力を合わせ、農地を守ろうと、2011年5月、農事水利組合総会の承認後、「田守クラブなご」が発足しました。
 ヤギの搬入には福岡市の耕作放棄地活性化事業の助成制度を利用しました。当JAの営農生活課担当職員が同クラブの総会資料で、「ヤギ飼育検討中」の記述を目にし、福岡市の同制度のことを知らせたのです。これは耕作放棄地の解消、発生抑制策の一環として、除草労力の軽減化及びイノシシ被害防止を目的としてヤギを貸与する制度です。要件を満たした「田守クラブなご」は休耕田に電気柵とヤギ小屋を設置し、9月26日にヤギを放牧しました。ヤギは福∪k市南区の油山牧場で生まれ、生後6カ月と食欲旺盛。会長の黒木義人さんをはじめ5人で、交代で世話をしています。ヤギの名前は地域の子ども会につけてもらい、将来は乳搾りもしたいと考えています。(2013年9月現在)

安全安心でおいしいコマツナをみなさんに食べていただきたい!

- 福岡市博多区金の隈

出荷することができるようになり、収穫作業に力が入ります。
出荷することができるようになり、収穫作業に力が入ります。

 20年間、稲作作業を受託してきた瀬里孝信さん。今年からはコマツナの栽培も始め、出荷しています。コマツナは周年栽培の野菜です。6棟のハウスでは小さなコマツナから出荷間近のコマツナまで青々と元気に育っています。

 やわらかくておいしいコマツナをみなさんに食べていただきたいという思いで栽培しています。当然のことですが、安全安心の野菜を作りたいです。まずは土作り。土壌に堆肥を入れ、土を耕し野菜がぐんぐん育つように手をかけています。そして出来る限り農薬を使わず、栽培しています。野菜栽培は初めてではありませんが、10年ぐらいブランクがありますので、今年の1月、土壌作りから始め、2月に種を播きました。発芽したのを見たときは感動しました。この感覚は久々です。以前と比較すると夏の暑さが違い、気温が高いような気がします。このことをふまえながら新しい気持ち、初心者の気持ちで作業しています。第1回目の出荷は、病害虫の影響もなく無農薬で栽培できました。いい状態で出荷できることはやはり嬉しいですね。

これから
現在、在来種を栽培していますが、今後は新品種も作っていきたいです。耐病性のあるものだと無農薬栽培が可能になります。カルシュウム、ビタミンCなどが豊富なコマツナは、これからの季節に果物と合わせてスムージーや野菜ジュースにしても良いと思います。
コマツナは周年栽培です。稲作の受託作業と重なる時期は忙しくなりますが、調整しながら頑張っていきたいと思います。(2013年5月現在)

[取材EYE]
同時期に種まきをしても、野菜の生長具合は、ハウスの中の場所によって違います。端から順にハサミで収穫できればいいのですが、そうはいきません。群生している中から出荷に適するものを収穫していきます。 
葉物は繊細ですぐに葉っぱが折れます。下葉を取り除き、ビニール袋に入れていきます。日が高くなり気温が上がってくるとコマツナはしおれてきます。これからは鮮度を保つために時間との闘いの日々です。生産者は新鮮な美味しい野菜を消費者の方に届けたいという気持ちで頑張っています。「おいしい!」の一言を聞くために。

新鮮で美味しいイチゴを消費者にお届けしたいと思いで、毎日頑張っています!

- 東区勝馬 小園良照さん 古川あいさん(長女)


 定年退職後、本格的にイチゴ栽培に取り組み5年目を迎える小園良照さん。会社勤めの間は、両親と妻のさえ子さんが中心となって栽培していました。良照さんは、勤務の合間に圃場を耕起するなどの力仕事は行ってはいたものの、栽培に関しては補助的でしたが、今は、さえ子さんと美味しいイチゴの栽培に力を注いでいます。忙しい収穫期には、長女の古川あいさんが嫁ぎ先から駆けつけます。

引き継ぐことに全力を注いでいます。
 「まだまだ初心者で素人同然ですよ。変化する天候に栽培方法を合わせるなど、今は作業方法を引き継ぐことで精一杯!時期が限られる定植は、家族全員で作業に当たります。収穫最盛期は、妻がイチゴのパックに詰めに専念します。毎年のように規格が変わるので、出荷時間に間に合うように、手慣れた妻が丁寧に詰めています」と良照さん。

立派な美味しいイチゴを作りたい
 「定植した頃の苗は小さいです。手入れを行いながら、花が咲き、実がなり、その実が大きくなっていく様子を見ている時に栽培の喜びを感じます。それも束の間で、収穫から出荷まで、毎日の作業が忙しくなります。嬉しい悲鳴ですね。消費者に安全で立派な美味しいイチゴを食べていただきたい、新鮮で美味しいイチゴをお届けしたいという思いで、毎日頑張っています」と笑顔の良照さん。作業に力が入ります。

これからは外なりの栽培方法にもチャレンジ!
 小園家ではハウス4棟で、イチゴの実が畝の中央に出る「内成り方式」で栽培しています。収穫時は、通路を歩きながら葉をかき分け、イチゴを一粒一粒、丁寧に収穫していきます。「内成り方式」は収穫作業中に実が痛みにくい利点があります。一方、実が畝の外側、通路側に出る「外なり方式」は日当たりが良く、実が外に出ている分、収穫も行いやすい利点があります。良照さんは、作業軽減のため、次年度からハウス2棟で「外なり方式」の栽培を試験的に取り入れようと考えています。サラリーマン時代には味わえなかった農業のやりがいを感じながら、更に豊かな毎日を過ごそうと頑張っている良照さんです。(2013年4月現在)

[取材EYE]
 農作業は、すべて自分で考え自分で決定していかなければなりません。イチゴの栽培はほとんどが手作業という地道な作業の連続です。温度管理のためハウスの窓を開けますが、風が強すぎるとイチゴが揺れて傷がつくため出荷ができなくなってしまいます。1日中、天候を見ながらハウスの環境を管理していきます。収穫が始まれば、その期間は全く作業にかかりっきりで遠出ができません。これらのことを頭の片隅に入れておき、安全で新鮮なイチゴを感謝しながら味わいたいと思います。