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人とのふれあいで培った栽培方法は「百姓園」最大の強み

福岡市東区 百姓園

 福岡市東区勝馬にある「百姓園」。会員制の体験農園の運営と、志賀島の地下水で育てた旬の野菜を販売しています。今回は代表の北本雅義さんにインタビューしました。(令和3年12月取材)

Q)「百姓園」を始めたきっかけを教えてください

 もともと、農業に対して、黙々と作業する閉鎖的なイメージを持っていました。そこで、人と人とが畑で交流して、賑わいが生まれるような農業ができたらいいなと思い、2008年から体験農園を始めました。会員制の体験農園は、初心者でも楽しく農作業ができるように、わかりやすく教えることを心がけています。

 野菜の販売は、2010年頃から始めました。私自身、いろんなことに挑戦したい性格なので、体験農園で実践してきた「地下水を使い、農薬をできるだけ使わない」という栽培方法で、変わった野菜なども積極的に取り入れながらバラエティに富んだ野菜作りに取り組んでいます。その甲斐もあり、「いろいろな野菜をこだわりの栽培方法で作っている」と、ホテルや飲食業界に知られるようになり、契約栽培にもつながりました。

 現在は、4人のスタッフが総面積約125アールの農地で、野菜や果樹、米など合わせて約2000種類を作っています。主に体験農園の運営と飲食店への契約栽培を行っていますが、直売所やマルシェにも出荷しています。3年前から農産物直売所「愛菜市場」にも出荷を始め、最近は固定客もついてきたと感じています。

Q)農業をする上で大切にしていることは何ですか?

 体験農園の会員さんや、野菜を直接販売したお客さんなど、顔が見える人からの声を大切にしています。自分がかかわったひとからもらった意見や感想をもとに培った栽培方針は、消費者と直接やり取りしている農家ならではの財産であり、強みだと思っています。また、お客さんと直接会話をすることで、安全・安心な野菜を作ろうというモチベーションにもなっています。今後も、どこに出しても恥ずかしくない野菜作りをしていきたいです。

百姓園の野菜は、農産物直売所「愛菜市場」で購入できます。愛情とこだわりが詰まった季節の野菜をぜひあじわってみてください!